色覚
眼の中で光を感受する網膜には、短・中・長波長の三種類の光を吸収する視物質をもつ錐体細胞があります。
外界から入る色の情報は、この 3 種類の錐体の相対的な活動性の違いとして感受されます。
錐体→小型の網膜神経節細胞→大脳の第一視覚野の順に伝えられ、私たちは最終的に色覚中枢で色を感じます。
これが色の感覚、すなわち色覚です。
色覚として感受する全ての色は、これら 3 種類の錐体が司る 3 原色を組み合わせることで表現できます。
この色覚の特性は、錐体細胞に視物質を発現させる遺伝子の特性で決まっています。
(六訂版 家庭医学大全科「色覚異常」の解説)
正常人に色の感覚を与える波長は、400nm の紫から 760nm の赤までで、約 165 の色相の相違を区別できる。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「色覚」の意味)