回復する人間 - 読書メモ
- 著者: ハンガン
- 出版社: 白水社
- 出版年月日: 2019 年 06 月 15 日
- ページ数: 285
- ISBN: 9784560090596
思ったよりつらい話だったので半分くらいで終了にする。韓江なら祖父の死からの回復を、苦痛を伴うものとして描いたかもしれない。私はポルノ的な単純化された世界を持っているような気がしてきた。韓江は、癒やし、苦痛、矛盾、不条理が渦巻く複雑な世界を描く。『明るくなる前に』『エウロパ』がお気に入り。『フンザ』は複雑な不条理を書いていて、高度な苦痛を与えてくる。