障害年金をもらおう!
障害年金をもらった。タイムリーな話題かもしれない。
もしあなたが何らかの障害を持っていたら是非参考にしてほしい。そうでなくとも、誰もが障害者になりうる。
この記録が何らかの一助になれば幸いだ。
TOC
- 「相互自助イベントこもれび」に参加した
- 紹介してもらった社労士さんにメールを送った
- いろいろ聞かれた
- 診断書が必要なので、主治医さんとも話した
- 悪化してきたので診断書を書いてくれることになった
- 面談をして、書類をつくってもらった
- 審査が通った!
- 国民年金保険料の法定免除
- 最初の受給を受けて、代金を支払った
- これから障害年金をもらいたい人たちへ
「相互自助イベントこもれび」に参加した
任意団体こもれび VR が VRChat・Cluster で開催している、就労を目指すうつ当事者のための自助会に参加していた。
自助会とは何か?(2025年度 任意団体こもれびVR 活動内容と方針のご案内 より)
- 似たような病気・障害・疾患などの苦しみを抱えた当事者の方々が集まって辛さを共有する場。
- 今しんどいと思うことや、今週の出来事などを一人ずつ話していく
- 聞いている間は質問や提案などはせず、「聞くこと」「共感すること」に徹する。
話していたら、「あなたの状況であれば障害年金の受給が可能ではないか」とのアドバイスを受けた。
紹介してもらった社労士さんにメールを送った
社労士さんの名前と社会保険労務士会のウェブサイトの社労士プロフィールへのリンクをくれた。プロフィールには「専門領域: 障害年金」とあった。メールアドレスも書いてあって、そこに送った。
自助会で注意を受けたこと: 「完全成功報酬型」を選ぶよう注意された。「審査に落ちて障害年金がもらえないのに、社労士さんにお金を払わなきゃいけない!」といった状況を防ぐためだ。
{社労士事務所の名前}
{社労士さんの名前} 様
初めてご連絡させて頂きます、{自分の名前} と申します。
障害年金の受給資格について相談させていただきたく、メールをお送りさせて頂きました。
障害年金の件に関して、{紹介してくれた人の名前} に相談させて頂いた所、{社労士さんの名前} を紹介して頂きました。
受給が見込める場合は、手続きの支援をお願いしたいと考えております。
お忙しい所恐縮ではございますが、相談依頼をお受け頂けるのであれば、ご返信下さい。
相談させて頂く上で、必要な情報や書類がございましたら、お知らせください。準備致します。
以上、よろしくお願いいたします。
{自分の名前}
いろいろ聞かれた
快いお返事をくださり、まずは基本的な情報を検討していくプロセスに入った。
聞かれたこととしてはいろいろあるのだが、論点になりそうなものを抜き出すのであれば以下があるかもしれない。
- 初診日
- 手帳の有無、種類、交付年月日
- 初診日のころは厚生年金に加入していたか
- 厚生年金ではなく国民年金加入の場合は、保険料の納付・免除手続きは期限までに行なっていたか
- 現在は就労しているか
それと、見積書をくれた。完全成功報酬型だった。もらった障害年金から支払う形になる。
診断書が必要なので、主治医さんとも話した
診断書を書いてくれるか、その診断書の障害等級が 2 級か、が論点になる。このときは「まだそういう段階じゃないんじゃないかな」って感じだった。
「障害年金の審査にはこういう判断項目があって、満たすことは難しいのではないか」という所見だった。言われてみればそのような気もするので、いったん保留にしておくことにした。
社労士さんにメールを送った。3 つほどアドバイスをくれた。
- たしかに、主治医やあなたがそう感じているのであれば、いまはその段階ではないのかもしれませんね。
- もう少し通院を続けて、主治医に自分の辛さや不安、働けないことなどを伝えてみてはいかがでしょうか。
- もし主治医が理解してくれなかったら、クリニックを変えてみる方法もありではないでしょうか。
悪化してきたので診断書を書いてくれることになった
半年ほど経って、悪化してきた。主治医さんに障害年金審査のため診断書を書いて欲しい旨を伝え、書いてくれることになった。
社労士さんに、具体的な手続きの進め方や必要な書類について聞きたいとメールした。面談をすることになった。
面談をして、書類をつくってもらった
いろいろヒアリングをしてもらっていろんな書類をつくることになった。あまりここでは解説しないが、気になる方は 日本年金機構ウェブサイト を参照してほしい。
診断書の様式をもらったので、主治医さんに診断書を書いてもらった。これはわりと時間がかかった。
出来上がった診断書を社労士さんに送り、これでようやく社労士さんのもとにすべてが揃ったので、手続きが始まる。
あと、提出書類のコピーをくれたので大事に保管しておく。
審査が通った!
社労士さんから「もうすぐ審査結果が送られてくる」との連絡を受け、郵便受けとにらめっこを数日続けると、結果が投函された。
通った!
年金証書のコピーを社労士さんに送った。
国民年金保険料の法定免除
社労士さんからメールが来た。
障害年金 2 級以上を受けて国民年金加入中の場合は、国民年金保険料が免除になる「法定免除」の手続きができるから忘れずにやるんやで!
年金証書を握りしめて市区町村の年金課に行った。
最初の受給を受けて、代金を支払った
受給を受けることができた。社労士さんにお礼を言い、請求書をもらう。
代金を振り込んで、これでようやく、どっとはらい。
これから障害年金をもらいたい人たちへ
2024 年の 10 月に社労士さんに正式に依頼をして、2025 年の 5 月に初の受給を受けた。半年はかかっていることになる。障害年金は時間がかかる。
もし、なんらかの障害をもっているのであれば、とりあえず自助会や当事者の会に参加してみることをおすすめする。世の中いろんな支援制度があるが(資源と言う)、とてもひとりで理解できるような代物ではない。仲間が必要だ。なにも無理をして継続的に参加し続ける必要はない。「障害年金について相談をしたいです」と言えば、ほとんどの場合快くいろいろ教えてくれるのではないだろうか。
特定相談支援事業所に行くこともおすすめだ。計画相談といって、どういった資源を活用できるか長期の計画を立ててくれる。市区町村の福祉課の窓口に行ってどこにあるか聞いてみよう。
私のようにはうまくいかないかもしれない。でも、もし詳しい人に相談して「いけるかもしれない」となったら、挑戦してみる価値はあると思う。
最後に、超役立つ便利グッズを紹介しておく。Graffer 社の佐藤まみさんが開発した お悩みハンドブック だ。佐藤さんはさまざまな障害を抱えていて、しかし支援制度に気づく頃には事態が悪化し切った後だったという。お悩みハンドブックを使えば、問診票に答えるだけで支援が出てくる。
これを読んだあなたの幸運を祈る。