ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜 - 読書メモ
- 著者: 三上延
- 出版社: KADOKAWA
- 出版年月日: 2014 年 12 月 25 日
- ISBN: 9784048691895
- ページ数: 308
あらすじ
走れメロス
田中敏雄と小谷次郎からビブリオ古書堂が依頼を受ける。
- 篠川栞子と五浦 大輔 が付き合っていることが露呈し始め、田中敏雄が保釈された後、鎌倉の長谷にある田中 嘉雄 の墓で、田中敏雄が、祖父の『晩年』の初版を手に入れるため、署名ではないのに本人とわかる書き込みがなされている奇妙な書籍なので篠川栞子であれば興味を持つと確信したため、五浦大輔に相談を依頼する。
- 虚貝堂で、店主の杉尾が、篠川栞子の祖父篠川聖司が依頼を受けていたことを知っていたため、ビブリア古書堂に先代の杉尾や田中嘉雄、小谷次郎が写った「ロマネスクの会」の写真を見せて情報提供する。
- ビブリア古書堂で、小谷次郎が、田中嘉雄と交友があり田中敏雄から連絡が来たため、何も言わず去っていった田中や杉尾の本当の気持ちを知るため、ビブリア古書堂に富沢邸稀覯本盗難事件の真相を解明するよう依頼する。
キーワード:
- 「お前はきりょうが悪いから、愛嬌だけでもよくなさい。お前はからだが弱いから、心だけでも良くなさい。お前は嘘がうまいから、行いだけでも良くなさい」
- 「自信モテ生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」
- 「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」
備考:
- 恋愛描写がゲロ甘
駈込み訴え
- 富沢邸で、富沢紀子が、やはりなにがあって良い関係が崩れたのか気になっているため、過去にビブリアに依頼したのも彼女だったため、調査を依頼する。
- 久我山邸で、篠川栞子が、久我山鶴代から田中嘉雄について訊く。久我山尚大の二面性、田中嘉雄の弱さが明らかになる。
- 富沢邸で、篠川が小谷と富沢の前で推理を展開する。しかし、篠川は田中と五浦祖母の関係を明かすのを躊躇う。五浦が明かす。脅されても困難を明かせなかった男の真相が暴かれる。
キーワード:
- 砂子屋書房版『晩年』
- 月曜荘版『駈け込み訴へ』赤、青、黄
- 上越線水上駅 水上温泉 太宰治
晩年
- 富沢邸で、晩年の研究が明らかになった。
- ビブリアにて、田中が五浦へ襲撃。2つの本を手に入れるつもりだったが、説得される。
- 田中が突き落とした階段にて、田中へ久我山鶴代の襲撃。田中と五浦、篠川が団結し無力化。鶴代の内心が明かされる。
- 久我山邸にて、全ては久我山祖母のたくらみだったことが明かされる。
エピローグ
篠川智恵子から久我山との血縁を仄めかされる。
全体のまとめ
- ビブリアは田中の依頼を受け、被害者を出さないために晩年の捜索を始める。
- 捜索の中で富沢邸稀覯本盗難事件に行き着き、真相を推理して小谷と富沢は真相を知る。
- 2つの晩年を巡って久我山と田中(ビブリアと結託)とのバトルが始まる。久我山祖母の企みが明らかになる。
事件のあと、
- 篠川は古書による人との繋がりを確認したため、人を騙すことを止める決意をする。
- 五浦は、篠川が久我山と血縁があると気づき、古書へのためなら犠牲を厭わない久我山との関連を疑う。
感想
今回は太宰特集って感じ。太宰の話やそれを反映した物語も面白い。しかし、いままで古書による人との繋がりが描かれた一方で、今回は古書に狂わされた人たちがたくさん出てくる。栞子を守ろうとする大輔のあり方にも少し危うさを感じる。実際怪我したし。衝撃的な因縁が明かされたけど、たぶんこいつらなら大丈夫、か?