デジタルガーデンの整備を進めた話
ここでデジタルガーデンの整備を始めました。デジタルガーデンとはなんでしょうか?
要するに個人サイトなのですが、普通のブログとの大きな違いは時系列順に並べないところです。ページをインデックスしたり、相互にリンクしたりと、手入れが必要です。
何のためにそんなことをするのでしょうか?思考の庭を作り、友人を招くためです。
私が参考にしたのは下の記事です。デジタルガーデンの奥は深く、これからもたびたび確認しに行きそうです。
相互リンク
整理する最良の方法として紹介されているのが、相互リンクです。庭園の探索者は最新のページに放り込まれることなく、行きたいところを探すことができます。
検索バーや階層型の分類など、他にも方法がたくさんありますが、私にとって実装がいちばん容易なのが相互リンクでした。デジタルガーデンはハイパーテキストガーデンとも呼ばれるので、理念にもあっている気がします。
私はウェブサイト上に、記事どうしのつながりを示すグラフを載せることにしました。探索者には、まず庭の全体像を俯瞰してほしいからです。
完成しない庭園
デジタルガーデンは常に変化します。普通のブログなら、公開ボタンを押した時点でタイムスタンプが捺されて、完成された最終版として〈印刷〉されます。デジタルガーデンでは、コンテンツは常に未完成なものとして扱われます。いつでも改訂・拡張できます。
現実的には、URL はあまり変わってほしくないので、ファイルの内容を書き変える運用をしています。
庭園は手入れが重要です。気の長い話ですが、このウェブサイトも長いこと運用してきたので、漸進的によくなっている気がします。
注意点として、不完全なものであることを通知しておく必要があります。
なぜ note / X / 任意のプラットフォーム ではないの?
すべてを他人のサーバー上に預けることは、とても恐ろしいことです。
彼らは簡単にはエクスポートさせてくれません。また、仮にエクスポートできても、再利用可能な形式のデータは決して作りません。
私は現在、手軽さのために Github Pages でウェブサイトをホストしています。なので、Github の方針によって現在のウェブサイトが終了する可能性はあります。
しかし、Git リポジトリはローカルにありますし、ドメインは私のものです。そして、ホストする手段はほかにいくらでもあります。コンテンツとドメインさえ同じであれば、それは同じウェブサイトです。いくらでも復活できます。
アプリよりファイルを
Next.js という Web フレームワークで静的サイトを生成しました。しかし、これは正直、手段は何でもよいです。もっと手軽な方法が他にもあるはずです。
マークダウンという記法でテキストを書き、リポジトリの中に置いておくと、HTML に変えてくれます。
そう、マークダウンが重要です。これは、ただのテキストファイルです。
とある方が言いました。
If you want your writing to still be readable on a computer from the 2060s or 2160s, it’s important that your notes can be read on a computer from the 1960s.
自分の文章を 2060 年代や 2160 年代のコンピューターでも読めるようにしたいなら、 1960 年代のコンピューターでも読める形式にしておくことが重要です。
マークダウンエディタは Obsidian を使っています。この言葉は Obsidian CEO の Steph Ango 氏のものですね。
出典はこちらです。
Obsidian は本当にただのテキストしか保存しない(驚くべきことです!)ので、Obsidian からウェブサイトのリポジトリを直接編集するという荒業ができました。
そして、ただのテキストだということは、再利用が抜群にしやすいということです。Obsidian 上でグラフを見ることすらできます。ウェブサイト上でグラフを見れるようにするときも、プレーンなテキストであることが役に立ちました。
Obsidian に巡り合えたのは非常にありがたいことでした。
ちなみに、お金がかかってもいいから手軽にデジタルガーデンをやりたい、という方は Obsidian Publish がお勧めです。
むすびに
しばらくはデジタルガーデンを整備していきたいし、note からは離れていこうかな、などと思っています。私の環境では、note の記事は打ちっぱなしな感じが大きくて、漸進的に記事を修正するのはもっぱらウェブサイトのほうなんです。ポートフォリオとしての役目もあるので、ことさらに。
そうなると、メンバーシップもしばらくお休みになるかもしれませんね。
関連項目
- Obsidianでツェッテルカステンをつけてみた
- デジタルガーデンはツェッテルカステンとの関連がとても深いです。